トピックス

2025年2月10日
生活習慣

チョコレートと健康について

みなさん、こんにちは。
予防医学アドバイザーです。

今回は、もうすぐ2月のイベント『バレンタイン』がありますのでチョコレートと健康についてお話させていただきます。

チョコレートのひみつ~おいしさと健康の関係~

みなさんはチョコレートが好きですか?
甘くておいしいチョコレートには、実はたくさんのひみつが隠されています。
昔は飲み物として楽しまれていたチョコレートが、どうやって今のような形になったのか、そして、チョコレートが体にどんなよい影響をあたえるのかをわかりやすくお話しします!

チョコレートのはじまり

チョコレートの歴史はとても古く、もともとは「飲み物」として楽しまれていました。
今のような板チョコの形ができたのは、19世紀になってからです。

オランダの科学者「バン・ホーテン」さんが、カカオ豆から油をしぼりとって「ココアパウダー」を作りました。
この手法を使うと、カカオの苦みが少なくなり、飲みやすくなります。

その後、ある業者が「しぼりとった油(ココアバター)をもう一度カカオペーストにまぜてみよう」と考えました。
すると、今までになかった「なめらかで甘いチョコレート」ができたのです!
これが、今みなさんが食べているチョコレートのはじまりです。

チョコレートを食べると幸せになる理由

「チョコを食べると、なんだか幸せな気分になる!」と思ったことはありませんか?
実は、チョコレートには「フェニルエチルアミン(PEA)」という物質が含まれています。

フェニルエチルアミン(PEA)は「脳のスイッチを入れる成分」ともいわれていて、気分を明るくし、元気を出してくれる働きがあります。
これは「ランナーズ・ハイ」と呼ばれる、運動したあとに気持ちがスッキリするのと同じ仕組みです。

また、フェニルエチルアミン(PEA)は「恋をしているとき」にもたくさん分泌されることがわかっています。
だから、チョコレートを食べると、恋をしているようなドキドキ・ワクワクした気持ちになるのかもしれませんね!

チョコレートは体にいいの?

「チョコレートは体にいい」と聞いたことがありますか?
でも、食べすぎるとよくないとも言われていますね。
いったい、どのくらい食べるのが適切な量と言えるのでしょうか?
ここではその内容について掘り下げていきたいと思います。

⓵チョコレートに含まれる栄養
チョコレートには「カカオポリフェノール」という成分が入っています。
これは、体をさびつかせない「抗酸化作用(こうさんかさよう)」があるので、お肌や体を健康に保つ手助けをしてくれます。

また、チョコレートには「マグネシウム」もたくさん含まれています。
マグネシウムは、骨を強くしたり、ストレスをやわらげたりする大事な栄養素です。
特に、生理前の女性がチョコレートを食べたくなるのは、体がマグネシウムを欲しているからかもしれません。

⓶チョコレートの食べ方
いくら体にいいとはいえ、食べすぎはよくありません。
チョコレートの理想的な量は 1日50g(板チョコ1枚の半分くらい)と言われています。
それ以上食べると、カロリーの摂りすぎになってしまうので注意しましょう。

また、チョコレートの種類にも気をつけることが大切です。
「カカオ70%以上」のチョコレート は、ポリフェノールやマグネシウムが多く、体によいとされています。
逆に、「砂糖や油がたくさん入ったチョコレート」は、食べすぎると太りやすくなるので気をつけましょう。

チョコレートで病気を予防できる?

チョコレートには、体にうれしい効果がたくさんあります。
そのひとつが「心臓病を予防する」ことです。

カカオポリフェノールには、血液をサラサラにして心臓や血管を元気にする働きがあります。
そのため、チョコレートを適量食べることで心臓病のリスクを下げるという研究もあります。

また、カカオポリフェノールは お肌の老化を防ぐ効果もあります。
肌がカサカサしたり、シミができたりするのは「活性酸素」という物質が関係していますが、ポリフェノールはこれを防いでくれるのです。

最近では、チョコレートが「がんの予防にも役立つのでは?」と考えられるようになってきました。
カカオに含まれる「エピカテキン」という成分には、 がん細胞が増えるのをおさえる 効果があるかもしれないと研究されています。

チョコレートを選ぶときのポイント

チョコレートにはいろいろな種類がありますが、健康のためには どんなチョコレートを選べばよいのでしょうか?

1. カカオが多いチョコレートを選ぶ!
→ 「カカオ70%以上」のチョコレートは、ポリフェノールが豊富で体にいい!

2. 砂糖や植物油脂が少ないものを選ぶ!
→ 安いチョコレートには「トランス脂肪酸(体によくない油)」が入っていることがあるので注意。

3. ミルクチョコレートよりもダークチョコレート!
→ ミルクチョコレートは砂糖が多いので、なるべくダークチョコレートを選ぶとよい。

チョコレートには 幸せな気分にする成分や健康をサポートする栄養がたくさん入っています。
でも、食べすぎるとカロリーのとりすぎになったり、 体に悪い油をとってしまうこともあるので注意が必要です。

「カカオ70%以上のチョコレートを1日50gまで」というルールを守れば、チョコレートは健康をサポートしてくれる心強い味方になります。

おいしくて体にもいいチョコレート、かならずしも甘いものは、カラダに悪いということはありません!
成分や選び方を知るだけでカラダにとって良いこともあります。
生きるために必要な食生活を楽しく、美味しく味わって もっと元気になりましょう!

今回もブログを読んでくださり、ありがとうございました!
Happy Valentine’s Day!

ページ上部へ