【タオル体操】タオルひとつで簡単のびのびストレッチ!
日頃、肩や首まわりのコリが気になっている方、運動不足を少しでも解消したいとお考えの方はたくさんおられると思います。でも、わざわざ広い場所を探したり、激しい運動を始めたりするのは大変ですよね?
できることなら、場所を選ばず、短時間で、筋肉のコリやハリをほぐし、脂肪燃焼につながる血行改善効果を得たい。そんな思いをお持ちの方におすすめの「健康体操」に欠かせないアイテムが、どこのご家庭にもある“タオル”です。
今回は、仕事や家事の合間に誰でも簡単にできる「タオル体操」の方法や効果をご紹介します!
タオルを使うだけで、ストレッチ効果がアップ!
肩こりなどに効く簡単な健康体操やストレッチの方法はいくつもありますが、1本のタオルを使うだけで、運動効果とからだの安定感が飛躍的に向上します。
いくら簡単な動きでも、腕や背中を伸ばした状態で数十秒間同じ姿勢をキープするのは大変です。しかし、タオルを両手に持って同じ動きをしてみるとどうでしょう?
何も持たずに行なう体操やストレッチよりも、無理なく同じ姿勢をキープできたり、凝っている場所をより気持ちよく伸ばすことができます。
これは、タオルを使うことによって体幹がしっかり固定され、からだのバランスが取りやすくなるためで、自然と関節の可動域も広がるのです。
お年寄りや運動不足の人でも始めやすいタオル体操
タオルを使った健康体操は、お年寄りの介護予防にも効果があると言われ、全国の老人福祉施設などで数多くの取り組み例があります。
運動量が減るお年寄りや運動不足が続いている人は、どうしても筋力や体力が落ちてきます。とは言え、心身の健康を保つためには、凝り固まった筋肉をほぐし、血行を良くするための適度な運動は重要です。
伸ばしたい箇所を伸ばしたい分だけ
タオル体操の良いところは、両手に持ったタオルをテコの原理で使えること。筋力が低下した方や柔軟性の低い方でも、まったく無理をせず、伸ばしたい箇所を伸ばしたい分だけ伸ばせます。
超簡単!今日から始める「タオル体操」
タオルを使った健康体操やストレッチの方法はたくさんあります。
今回はその中から、とても簡単な動きで肩や首のコリに効く5つの方法をご紹介します。
どれも肩甲骨周りの筋肉をほぐし、関節の可動域を広げる体操ですが、タオルを引っ張る動作によって、「二の腕の引き締め効果」「筋力アップ」「脂肪燃焼効果」も期待できる“一石二鳥”の動作です。
立ったままでも、座ったままでも構いません。タオルを両手でしっかり握って、しばしのリフレッシュタイムといたしましょう。
【首のコリに効く「首伸ばし」】
・タオルを首にかける
・タオルの両端をしっかり持ち、ゆっくり引っ張り上げる
・タオルの角度に合わせて、顔も上に上げる
・気持ちいいと感じる位置で10秒間キープ
【肩こり解消と二の腕に効く「肩伸ばし」】
・タオルの両端をしっかり持ち、頭の上に腕を伸ばす
・左右どちらかの腕を曲げて、もう一方の腕でタオルを引っ張る
・曲げた方の腕は頭の後ろの方へ
・左右交互に5〜10回繰り返す
【肩甲骨の可動域を広げる「肩まわし」】
・タオルの両端を持ち、両腕を降ろす
・腕を伸ばしたまま、ゆっくりと頭の上へ
・そのまま背中側までグルリと回す
・前から後ろ、後ろから前を5〜10回繰り返す
【背筋を伸ばして「脇伸ばし」】
・タオルの両端をしっかり持ち、頭の上に腕を伸ばす
・背筋と両腕を伸ばしたまま、からだを左右どちらかに倒す
・倒した側の腕でタオルを引っ張り、気持ちいいと感じる位置で10秒間キープ
・左右交互に5〜10回繰り返す
【背中と肩のコリをほぐす「背中洗い」】
・左右どちらかの手でタオルの端を持ち、頭の後ろから背中にたらす
・腰の後ろに回したもう一方の手で、タオルの端をつかむ
・背中を洗うような動作で上下に5〜10回動かす
・タオルを持つ手を入れ替えて繰り返す
無理をせず、正しい方法を守って続けよう!
タオル体操は、1本のタオルと空き時間さえあれば、誰でも簡単にできる健康体操です。
正しい方法を守って毎日続ければ、肩や首のコリが改善され、からだ全体の柔軟性が高まり、血流も次第に良くなるでしょう。
ただし、むやみな動作や無理は禁物です。反動をつけずにゆっくりと、自分自身のコリの具合や可動域を確かめながら行なうことが大切です。