トピックス

2025年11月12日
生活習慣

“噛める幸せ”を守るために

歯を守ることは、体を守る|口腔ケアが健康寿命を左右する理由

今回は、「歯」についてお話ししようと思います。

「歯は食べるためだけのもの」と思われがちですが、実は全身の健康に直結しています。

『Tarzan』(雑誌)によれば、歯周病菌など口腔内のトラブルが、いわゆる「5大死因(がん・心疾患・脳卒中・肺炎・老衰)」に関係していると指摘されています。

また、歯の本数が少ない人ほど栄養摂取・咀嚼力が低下し、結果的に体力・免疫・代謝の低下につながるというデータもあります。

だからこそ、「歯を守る=健康を守る」に繋がるんです。

歯から見える”全身のサイン”とケアポイント

◆ 歯周病・虫歯と全身疾患の関係

  • 歯を失う原因の大部分が「歯周病」「虫歯」。『Tarzan』では、この2つが歯を失う理由の約66%を占めると報じています。
  • 歯周病が長く続くと慢性的な炎症状態となり、動脈硬化・心疾患・認知症のリスクを引き上げる要因に。
  • 虫歯・歯周病だけでなく「噛む力の低下(=咀嚼力)」が栄養摂取に影響する点も見逃せません。

歯ぐきを守る4つのケアステップ

歯周病は、毎日のちょっとしたケアでしっかり予防できます。
大切なのは「歯と歯ぐきのすき間」に残る汚れをきれいにし、歯ぐきを健康に保つこと。
以下の4ステップを習慣にしましょう✨

① 歯間フロス(約30秒)

歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを除去。
夜の歯みがき前にフロスを使うと、後のブラッシング効果がぐんとアップします。

また、フッ素の後にフロスを使うと歯間にもフッ素が入ると歯科衛生士さんもおっしゃってましたのでぜひお試しください。

② 口腔洗浄機(ジェットウォッシャー/約2,000円のものでOK)

水流で歯ぐきのポケットに残る食べかすや細菌をスッキリ洗い流します。
歯ぐきの腫れや出血を防ぎ、口の中がさっぱりします。

初めのうちは歯ぐきから出血するかもしれませんので、使用する際は、水の勢いを「弱」にしてください。

③ 電動歯ブラシ(約3分)

超音波タイプの電動ブラシでやさしくブラッシング。
プラークをしっかり落としながら、歯ぐきをマッサージして血行促進。

強くこすらず、なでるように磨くのがコツです。

④ すすぎすぎない

歯みがき後に何度も口をすすぐと、フッ素などの有効成分が流れてしまうことがあります。
1〜2回軽くゆすぐ程度にして、成分を歯ぐきに残しましょう。

💡ポイント

  • 夜は特に丁寧に行うと◎
  • 歯ぐきの色や出血に変化があったら、早めに歯科を受診しましょう。

👅プラスワンケア:舌の色でわかる”体と口のサイン”

歯ぐきだけでなく、「舌の色」も健康状態を映す大切なバロメーターです。
舌には血流・免疫・栄養状態など、全身のコンディションがあらわれます。
鏡の前で1日1回チェックするだけでも、体のサインを早めにキャッチできます✨

舌の色 体のサイン ケアのポイント
ピンク色でうるおいがある 健康的な状態。血流・代謝ともに良好です。 この状態をキープできるように、口腔ケア+バランスの良い食事を。
白っぽい舌 冷え・貧血・栄養不足・免疫低下のサイン。 鉄分・たんぱく質・ビタミンB群を意識して摂取。体を冷やさない工夫を。
赤っぽい舌 熱がこもっている、炎症やストレスがたまっている状態。 睡眠・水分補給をしっかり。辛いもの・刺激物を控えるのも◎。
紫がかった舌 血流が滞っている(血行不良)状態。 軽い運動や入浴で血行促進を。冷え・ストレスに注意。
黄色っぽい舌 胃腸が疲れている、または口内環境が乱れているサイン。 消化にやさしい食事・発酵食品で腸内環境を整える。

💡チェックのコツ

  • 朝、起きてすぐの舌をチェックするとより正確。
  • 白い舌苔(ぜったい)が厚いときは、歯ブラシや専用の舌ブラシでやさしくケアを。
    (こすりすぎると粘膜を傷つけてしまうので注意!)

残したい”20本”の意味

成人の歯は通常28本(親知らずを除く)ですが、「最低でも自分の歯を20本は残そう」というのが“8020運動”の目安。

しかし日本では、70歳時点の平均残存歯数が16本ほどというデータもあります。

歯が多く残っていれば、「噛める」「栄養摂れる」「楽しめる」=QOL(生活の質)につながるのです。

生活習慣で今すぐできるケア

・定期的な歯科検診やメンテナンス

『Tarzan』では、「年2回以上の定期ケアを行う人は、しない人に比べて65歳以降の医療費が年間15万円安かった」というデータが紹介されています。

・咀嚼回数を増やす・硬めの食材を選ぶ

現代人は「噛む回数」が大きく減少中。唾液分泌・口腔内環境に影響しています。

・栄養面のポイント

ビタミンC・カルシウム・ビタミンDなどは歯や歯ぐきの健康に関与。

・ストレスと自律神経のバランスも大切

歯ぎしりや食いしばりは、歯や顎への負担につながります。

ママ世代&家族で取り入れたい”口腔ケア習慣”

  • 「食べたら歯磨き+フロス」「よく噛む」「甘いものをだらだら食べない」などの基本を家族で共有。
  • 忙しいママにとって、「歯医者に行く時間を確保する」ことも立派なセルフケア。
  • 噛みごたえのある食材を一品取り入れるなど、食事での工夫も◎。
    秋〜冬の旬野菜やきのこを”少しかために調理”して、噛む回数を意識してみましょう。
  • 腸と口はつながっています。発酵食品や食物繊維をプラスして”腸活+口腔活”を意識してみてください。

まとめ:歯を変えることで、体が変わる。

「歯を変えることで体が変わる」──単なる”歯磨き”を超えた視点で、口腔ケアをアップグレードしていきましょう。

冬に向けて体調を整えていく今こそ、口腔ケアをリセット&習慣化するタイミングです。

“毎日の習慣”と”未来の自分の健康寿命”をつなぐ視点で、ぜひ口の中から健康を守ってください。

食いしばりを体験した私は一時期、ご飯を噛めなくなりました…
離乳食のような柔らかいものだけを食べてました。このまま顎が弱まって歯がなくなるのでは…と恐怖を感じました。

直った時には、噛めることがとてもうれしかったです。

皆様の心身の健康を願っております✨

健康に関するご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

本日もブログを読んでくださり、ありがとうございました!

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