ビタミン・ミネラルの必要性
ビタミン・ミネラルとは?
みなさん、こんにちは。予防医学アドバイザーです。
今回は、皆さんもよく耳にする「ビタミン・ミネラル」についてお話します。
ビタミンとは?
ビタミンは、有機化合物で人が生きる上で必要な機能の名前です。
実は、物質名ではありません。
ニュアンスで例えると、エアコンの「冷房」と同じような感覚です。
冷房って部屋を涼しくしてくれる機能で、物質名じゃありませんよね?
そして、人が生きていくために必要なビタミンは、13種類あると言われています。
ミネラルとは?
ミネラルとは、、、無機物のことを言います。
それは、鉄、亜鉛、カルシウム、銅、リン、ナトリウムなどのことを表します。
ミネラルは103種類あります。
そのうち、人が使うミネラルは70種類で、そのうち16種類は人の体内で作ることができず食事から摂る必要があります。
ビタミンが不足すると??
もし、ビタミンが足りてない場合、人にどういう影響があるでしょうか?
その例としてよく知られているのが、昔、江戸時代に流行った「江戸わずらい」という病気です。
その原因は、今では日本人にとって当たり前に主食となっている「白米」です。
長く江戸ではご飯は玄米が主食の中心でしたが、流通機能の発達により、庶民の食卓にも「白米」が並ぶようになりました。
ちなみに白米は玄米より消化されやすく、そのため「一日三食」の習慣もこの頃に普及されたとか・・・(諸説あります)
しかし、この白米の普及によって問題が発生しました。
多くの侍や大名たちが、「江戸には仕事も白米もある」と訪れた時に、
・体調が悪くなる
・足がおぼつかなくなる
・怒りっぽくなる
・寝込んでしまう
などの症状が出ました。
しかし、地元に帰るとこの症状がケロッと治ることから「江戸煩い」と呼ばれました。
そう、この正体はご存じの方もおられると思いますが、「脚気(かっけ)」です。
そして、この要因はビタミンB1のチミンが不足することで発生しました。
お米の胚芽部分に含まれるチミンをそぎ落として精米したからです。
このようにビタミンは「人にとってバイタルを安定させるもの」で、生命を維持するのに必要不可欠な存在です。
「今日はビタミンAを摂らなくてもいいや」なんて日はありません!
1つでも欠けてしまうと冷え性、肩こり、生理痛、便秘頭痛など軽い症状から慢性の病気に繋がります…
13種類のビタミン
16種類のミネラル
合わせて29種類とたくさんありますが、それだけ人にとって大切なものを食事から接種する必要があることを意識してもらえると嬉しいです!
最後に
さて、13種類のビタミン、16種類のミネラル、あわせて29種類も人に必要なものがあるとお伝えしました。
そんなに意識して取れないよ・・・って思われるかもしれません。
が、大丈夫です!
カラダに良い食べ物は実は、5種類しかないと言われています。
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/healthydiet/index.html#hajimeni
(国立健康・栄養研究所ウェブサイト参照)
端的にお伝えさせていただくと、
1.魚
2.果物、野菜
3.茶色い炭水化物(全粒粉、玄米、蕎麦粉)
4.オリーブオイル
5.ナッツ
です。
これなら結構簡単に意識できそうではありませんか?!
もし食事の時間、おやつの時間に食べるものを選択するときに、ふと未来に自分の体のことを想ってあげて、この5つを選ぶことを少し意識してもらえると嬉しいです。
1人でも多くの皆さまが健康に毎日を楽しく生きてもらえますように…
著者:予防医学アドバイザー・予防栄養学アドバイザー