トピックス

2020年2月27日
名和について

【名和のものづくり①】変わらない“こだわり”が生み出す「最高の着心地」

戦後復興期の1953年12月、創業者・名和駿一が創業した「名和メリヤス」が、名和株式会社のはじまりです。
民家を改装した小さな工場で輸出メリヤス肌着やチュチュを生産しはじめた時代から66年。名和株式会社には、ずっと変わらない「ものづくりへのこだわり」があります。
人の肌に直接触れるストレッチ素材を使ったバレエ用のレオタードをはじめ、ウェルネスウェア、ダンスウェア、フィットネスウェアの一つひとつに、技術と思いを注ぎ込んできました。今回は、名和株式会社の歴史をふりかえりながら、代々変わらぬものづくりへの思いを、3代目社長・名和史紘の声とともにお届けします。

名和株式会社 66年のあゆみ

創業者・名和駿一の挑戦

名和株式会社の代名詞と言えば、ストレッチ素材と使ったレオタード。その生産は、ナイロン素材が手に入るようになった1960年頃から本格化しました。
この頃、創業者の名和駿一の熱意ある営業が実って、宝塚歌劇との取り引きが始まり、得意先の新規開拓も盛んになります。
名和の製品に注目が集まるきっかけとなったのは、日本中にヨガブームがやってきた1978年のこと。今も製品の素材として人気の高いスムース素材のレオタードや網タイツの需要が一気に高まりました。

2代目社長・名和正孝の時代に成長

1980年、2代目社長の名和正孝が入社した当時の社員の数は、まだわずか13人。そこから、別会社を設立したり、大阪京橋の地に新社屋を設けたりと、会社の規模は少しずつ大きくなります。
そして、1980年半ばに大きな転機が訪れます。空前のエアロビブームです。エアロビクスを行うフィットネスクラブの増加に合わせて、レオタードの需要も増加。名和株式会社は急成長を遂げます。
ちょうど、名和正孝が2代目社長に就任した前後の話です。

レオタードメーカーとして着実にステップアップ

難加工のストレッチ素材を、社内一貫体制で製造

昔から需要のあったバレエ用のレオタードだけでなく、フィットネスやダンスの文化が広がる中で、創業当初から製造・加工を続けてきたストレッチ素材(2way素材)を活かしたウェアの使いみちや種類はどんどん増えていきました。
大阪京橋に現在の本社・工場が完成した1984年に生まれた3代目社長・名和史紘は、父である2代目社長の時代をこう振り返ります。
「そもそもストレッチ素材の加工は、服飾の中でも特殊な技術が必要です。その加工を社内一貫体制で、大阪市内でやれるメーカーは創業当時から希少でした。祖父から父へと代が変わり、製造する製品の幅は広がっても、お客様の要望や声を形にするものづくり、お客様の着心地を一番に考えたものづくりへのこだわりは、まったく変わりませんでした」

創業当初から受け継がれる“着心地の良さ”

東レと共同開発したオリジナル素材は、こだわりのかたまり

名和株式会社が創業からずっと受け継いでいる“着心地の良さ”へのこだわりは、言い換えれば、素材へのこだわりです。
日本製の素材にこだわることで、最高の着心地を維持しています。
見た目の形や色などのデザインだけにこだわるだけなら、安く作ることだってできます。しかし、それをしなかったのは、肌に直接触れるレオタードやウェアを安心・安全・快適に使ってもらいたいという思いがあるからです。
「今でも一番こだわっているのは着心地です。品質を決める生地は、日本製を使うことを伝統として受け継いでいます。中でも、父親が東レと共同開発したオリジナル素材『2wayトリコット』『ソフトスムース』は、試行錯誤を重ねて今にたどり着いた、こだわりのかたまり。光沢があり、ステージ映えする『2wayトリコット』の人気は根強く、『ソフトスムース』を指定されるお客様の数が今でも一番多いことは、着心地や機能性の良さが認められている証だと思います」

Tシャツ素材にピッタリな「フィールリフレハニカム」

名和株式会社がオリジナル開発した生地のひとつに『フィールリフレハニカム』があります。
主にTシャツの素材として使われるフィールリフレハニカムは、ポリエステルと綿の混合素材で、乾きやすさはもちろん、型崩れしにくく、すけにくい、分厚めの生地が特長です。
「質にもこだわったオリジナルTシャツづくりに、『フィールリフレハニカム』は最適です。生地そのものが悪くならないから、とにかくモノ持ちがいい。スポーツチーム、バレエ教室、ダンススクールなどの練習着だけでなく、飲食店や学校行事のユニホームにも採用してもらいたい素材です。お揃いのウェアを着て、チーム力や一体感を高める場面に、機能性と耐久性のある名和のオリジナルTシャツをもっと広めていきたいと思っています」

ページ上部へ