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2020年8月31日
健康体操

「ふくらはぎ」は第二の心臓!かかとを浮かすストレッチで全身の血流改善

日頃から露出する機会も多い「ふくらはぎ(下腿三頭筋)」。
そんなふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれていることをご存知でしょうか?
下半身の血液を重力に逆らって心臓に戻す必要があるからこそ、ふくらはぎは全身の血流においてとても重要な役割を果たしています。
今回は、ふくらはぎの血流改善で全身のお悩みを解決するどころか、細く引き締まったふくらはぎを手に入れることができるエクササイズをご紹介します!

下半身には全身の血液の70%が集まる

ふくらはぎがポンプのはたらきをしてくれる

下半身には全身の血液のうち、約70%が集まるとされています。
心臓に近い上半身の血液は比較的負担が少なく心臓に戻りますが、下半身の血液は重力に逆らって心臓に戻らなければいけないので、多くの血液が集中します。
そこで、ふくらはぎのポンプのようなはたらきが血流にとって大切になります。ここに、ふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれる理由があります。

ふくらはぎを構成する筋肉

ふくらはぎは主に、ヒラメ筋と腓腹筋で構成されています。
膝の下から始まって、アキレス腱につながる筋肉がヒラメ筋です。また、ヒラメ筋に覆いかぶさるように膝上から始まってアキレス腱につながる筋肉が腓腹筋です。
ふくらはぎのストレッチでは、これらの筋肉をほぐしていきます。

ふくらはぎのストレッチ方法

かかとを「少し浮かす」がポイント

① 肩幅に足を開いてまっすぐ立ちます
② ゆっくりつま先立ちをして、限界と思うところで1秒キープ
③ 静かに元に戻す
④ ②→③を1セットとし、20セット繰り返す

ストレッチのポイントは、元に戻す際にかかとを完全に地面につけず、少し浮かすようにすること。
かかとを地面につけてしまうと休憩になってしまい、ストレッチ効果が弱まります。

血流アップで冷え性・むくみ改善

メリット1:下半身の血流改善は全身にも好影響

ふくらはぎには、血管だけでなくリンパ管も多く集まっています。
運動不足や同じ姿勢が続くと、静脈血や不要な物質が下半身にたまってしまうので、これらを上半身へ流すことが大切です。
血流が良くなることで「冷え性」が改善されたり、不要物質が流れれば「むくみ」を解消させることもできます。下半身の血流が良くなると、その効果は全身にも好影響を及ぼすと言われています。

メリット2:ふくらはぎの筋力アップや脂肪燃焼効果

実は、先ほど紹介したストレッチの運動は、「カーフレイズ」と呼ばれる筋力トレーニングのひとつで、血流改善はもちろん、脂肪燃焼や筋力アップの効果も期待できます。
運動をする人であれば、足が速くなったり、ジャンプ力が向上するなどの効果が得られるでしょう。今回のように立ったまま行うカーフレイズは、ふくらはぎ全体にまんべんなく負荷をかけることができるので、エクササイズを継続すれば、スラッと引き締まったふくらはぎを手に入れることができるかもしれません。

メリット3:足のつりやすさやこむら返りの防止

運動をしている時に足がつりやすかったり、普通に過ごしていてもいきなり足がつったりした経験はありませんか?
筋肉を使わずに凝り固まっていたり、血流が滞って温度が低くなっていたりすると、どうしても足はつりやすくなります。
特に気をつけたいのは「こむら返り」という筋肉の痙攣です。日頃からふくらはぎの運動を続け、筋力アップや血流改善を意識していれば、この「こむら返り」を防止することもできます。

運動が苦手な方にもできる適度な運動

ふくらはぎのストレッチは、水泳やランニング、厳しい筋トレなどが苦手な方でも簡単にできる手軽さがあります。
また、場所や時間を選ばないから、デスクワークが長く続いたり、外の気温が運動に適さない季節にでも行えます。
ふと思い立った時に、つま先立ちの運動に取り組んでみて、ふくらはぎに刺激を与えてあげましょう。
ふくらはぎの活性化は、全身の健康に保つためにも効果的です。

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