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2021年2月25日
生活習慣

【筋トレの歴史】人はなぜ身体を鍛える?意外と知らない歴史とは

体重を落としたい、体調を整えるため、美しいプロポーションを手に入れたい…人によって日々のエクササイズをおこなう理由はさまざまです。
そんなエクササイズや筋力トレーニング(筋トレ)に、どのような歴史があるかはご存知でしょうか?
「人はなんのために身体を鍛えるのか」今回は筋トレの歴史についてご紹介したいと思います。

起源紀元前2500年の古代エジプトにまで遡る筋トレの歴史

もっとも古い歴史としては、今から約4500年前の紀元前2500年前の古代エジプトで「身体を鍛える」という行為がおこなわれていたという記録が残っています。
当時は競技大会などで良い成績を残すために、筋トレがおこなわれていたそうです。
常に身体を動かさなければならない生活では、運動不足という概念すらなかったのかもしれませんね。

毎日のトレーニングは紀元前600年頃の「ミロ」の逸話から

「ミロ」の逸話をご存知でしょうか。
今から約2600年前、紀元前600年頃の古代ギリシャでは、ミロという青年が毎日仔牛を担いで1kmを歩くというトレーニングをおこなっていました。
この生活で強靭な肉体を手に入れたミロは、古代オリンピックのレスリング競技の6連覇を果たすこととなります。
本人が知ってか知らずかはわかりませんが、これは仔牛が成長とともに大きく重くなるという「漸進性過負荷の原則」や、毎日行うという「継続性の原則」に則っています。

「漸進性過負荷の原則」とは

「漸進性過負荷の原則」とは、ずっと同じトレーニングを行っていても筋肉は増えず、少しずつ負荷を上げていかなければならないという原則のこと。

「継続性の原則」とは

「継続性の原則」とは、筋肉を定着させるためには、長期的に継続してトレーニングをおこなわなければならないという原則のこと

1900年頃にダンベルなどのトレーニング器具が誕生


時は流れて19世紀末頃、1900年あたりに現在の形のようなバーベルやダンベルが誕生したと言われています。
自在に重さを調節したり、個人や目的にあったトレーニングがやりやすくなりました。

1950年以降、急速にトレーニング広報は発達

1950年代以降、トレーニング方法はさらに発達します。
1950年代にはさまざまなトレーニング方法が提唱され始め、70年代にはフィットネスジムで使用されるようなトレーニングマシンの開発、80年代には現在でも通用するトレーニングがおこなわれていました。
科学技術が進歩して世界が少しずつ便利になると、意識的に運動をする必要が生じました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
かつては生きることや働くことがそのまま運動と密接に関係していましたが、文明が進んで少しずつ身体を動かすことから解放され始めると、私たちは意識的に運動することが必要になりました。
「筋トレ」という概念も文明の進化が生んだ副産物なのかもしれません。
より効率的になった最新のトレーニングをおこないながら、試行錯誤や改良を重ねてくれた筋トレ先人たちに思いを馳せてみるのも良いかもしれませんね。

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