ギックリ腰のこと知ってる?原因と予防について
「急性腰痛症」は、年齢問わず突然発生する通称ギックリ腰と呼ばれている。
重い荷物を持った、ソファで寝てしまったなど、ギックリ腰を引き起こす原因としてこれらがよく挙げられますが、実際には何が原因になっているのでしょうか?
本記事では、ギックリ腰が起きる体にしてしまう原因とギックリ腰になりにくい体にするためのストレッチをご紹介します。
ギックリ腰が起きやすいカラダとは?
人間の背筋力の平均は、30代男性で約130kg、女性は約80kgと言われています。
ですが、男女ともに日常でこれほど重い荷物を持つことは多くはないでしょう。
では、何故ギックリ腰は起きてしまうのか?
実は筋肉だけではなく、心身に何かしら問題があるのではと言われています。
・睡眠不足やストレスが多い状況の場合
疲労の蓄積やストレスによる神経の興奮で、筋肉が凝り固まってしまっている状態。
・運動不足で体が硬い場合
運動量が足りないため筋肉内の血液循環がよくない状態です。
・貧血の場合
カラダを動かすのに必要な栄養が足りず、筋肉や組織も栄養不足の状態です。
・冷え性の場合
カラダを温める力が弱く、冷えにより筋肉の柔軟性が不足している状態。
・血圧が高い、便秘、汗をかきにくい場合
カラダの水分不足により筋肉の柔軟性が不足。靭帯の結合部分が硬化している状態です。
これらの状態に1つでも当てはまるものがある方は、急な負荷を腰にかけてしまうとギックリ腰になる可能性が高くなってしまうのでご注意ください。
腰の上部を痛めやすい方の特徴
ギックリ腰でも痛めやすい箇所が人により異なりますので、該当する方の特徴と予防のためのストレッチをご紹介します。
背中の上部を痛めやすい方
該当する方の特徴は立ち仕事、頭脳労働をされている方です。
これらの方は、上半身から下半身にかけての血の巡りが悪くなりがち。
上半身の筋肉の柔軟性の代わりに、下半身の筋肉が硬化しやすいため注意が必要です。
対策としては、下半身の筋肉特にふくらはぎの筋肉を鍛え、血の巡りを良くするようにしましょう。
おすすめのストレッチー腰の上部対策
ふくらはぎの強化
つま先を前に向けてたちます。
椅子の背もたれを持ちながらゆっくりとかかとを浮かせ、元の位置に戻します。
これを10回繰り返します。
腰の中部を痛めやすい方の特徴と対策
腰の中部はねじる運動で負荷が掛かる部分で、ギックリ腰の痛みの中でも最も多いとされる部分です。
体幹が弱いことで、急な動きで発生する腰の負荷に弱くなるため、日頃から体幹を鍛えることが重要です。
おすすめのストレッチー腰の中部対策
体幹トレーニング
①仰向けになり膝を立て、「足裏」「骨盤の裏側」「胸の裏側」「後頭部」を地面につけます。
②軽くあごを引き、背骨を伸ばします。
③鼻から息を吸い、カラダを動かさないようにしつつ口から息を吐きます。
→息を吐くとき、おへそを背中側へ引き込み、さらに胸の方へ持ち上げるよう意識します。
④また息を鼻から吸い込み繰り返していきます。息を吸うときお腹が出ないように吸い込みましょう。
そうすると、腹筋の深い部分をしっかり動かすことができます。
さいごに
今回はギックリ腰についてご紹介しました。
ただ、どれほど鍛えていても心身の状況によっては起こりうることもご理解いただけたかと思います。
万が一ギックリ腰のように痛みが発生した時は、慌てずすぐに病院へ掛かるようにしてくださいね。